ラグビー基本情報

ラグビーの「モール」ってなに?間違えやすい「ラック」との違いを解説

モールとは

今回はラグビーの密集プレーでよく見かける「モール」について解説する。

うさぎさん
うさぎさん
密集プレーって、選手が集まってる状態のことですかい?
まめぞう
まめぞう
そうだ!モールは、スクラムやラックと同じ密集戦のひとつだぞ!

ラグビーの「モール」はトライが狙えるボールを運ぶ手段のひとつ

ラグビーにおいて、モールはボールを運ぶ有効な手段のひとつだ。

ラグビーの試合には決まった流れがあり、大体以下のパターンで試合が進む。

①キックオフ
②ボールを持つ(ラン・パス・キックなどでボールを運ぶ)
③ヒット(タックルなど相手に当たる)
④密集プレー
⑤トライ(ゴール)

この④密集プレーでよく使われるのが「モール」だ。モールを組んだまま前進し、ゴールラインを越えるとトライとなる。

まめぞう
まめぞう
モールをうまく使うことで得点につなげることができるんだ!

ラグビーの試合を見ていると、ボールを持ってランしている選手に対して、敵チームの選手がタックルをする光景をよく見るだろう。そんなときに、ボールを持っている選手が相手チームの選手に倒されずに捕まると「モール」になる流れが多い。

モールが成立するには

モールはボールを持っている選手と相手チームの選手、そこに1人以上の味方選手が密着したり、組み合うことで成立する。

まめぞう
まめぞう
つまり、モールの成立には最低3人以上の選手が必要ということだ!
うさぎさん
うさぎさん
ん~?いまいちよくわかりやせんね
まめぞう
まめぞう
イラストで確認してみるぞ!

 

①モール成立
モール
②モール不成立
モールじゃない1
③モール不成立
モールじゃない2

出典元:日本ラグビーフットボール協会―ルール

①の画像をみると、真ん中にボールを持った選手(ボールキャリア)がいて、後ろから相手チームの選手からタックルを受けていることがわかる。

さらに、ボールを持っている選手の味方チームの選手が腕全体でかかえこみ、全部で3人の選手が立ったまま組み合っている。これで「モール」が成立となる。

まめぞう
まめぞう
このときに、ボールを持った選手が【倒れずに捕まっていること】がポイントだ!
うさぎさん
うさぎさん
倒れていたらモールにならないんですかい?
まめぞう
まめぞう
その通り!もし倒れてボールが地面にある場合は「ラック」という別の密集プレーになるぞ!
2つの違いについては「モール」と「ラック」の違いで解説するぞ!

②の画像や③の画像は、ボールキャリアが相手チームの選手にタックルされてはいるが、味方チームの選手が加わっていないため、モールは不成立となる。

まめぞう
まめぞう
たとえ、ボールを持つ選手が複数の相手選手に囲まれて3人以上で組み合ったとしても、それはモールとはならないぞ!
うさぎさん
うさぎさん
味方チームの選手が加わっていないからということですかい?
まめぞう
まめぞう
その通り!

モールは、
・ボールを保持している選手が相手チームのタックルに倒されずに捕まった
・そこに1人以上の味方選手が密着して組み合う
で成立する

モールでできること

モールは、うまく使うことができればトライを狙うことができる有効な手段のひとつだ。モールによってできることを確認しておこう。

モールでできること

・モールを組んだまま前進することができる
・モールを組み合った状態であれば縦長に組むことができる
・ボールを後方の選手へ渡すことができる
・ゴール前のラインアウトからは意図的にモールを組むことができる

モールの特徴として、【モールを組んだまま前進することができる】というものがある。そのため、モールでトライを狙う王道は、

ラインアウトでボールを確保→モールを形成して前進→トライ

というパターンだ。

まめぞう
まめぞう
ゴール前でモールを組めばビッグチャンスにつながるぞ!

ずらしたり回したりして相手のディフェンスの薄いところをついてトライを狙うのがポイントだ。

モールの終了

モールは、どんな状態になると終了となるのだろうか?モールの終了となる条件は以下の通りだ。

モール内で選手が持っていたボールを手放したとき。
→ボールが選手の前方に落ちればノックオンの反則。選手の後方に落ちればラックに移行してプレー継続、モール外の後方の選手に渡ればパスと見なされプレー継続。
モールの状態で反則があったとき。→フリーキックまたはペナルティキックで再開。
モールでの前進が5秒以上止まったとき。→スクラムで再開。
モールの状態のままタッチラインを割ったとき。→ラインアウトで再開
モールが自然に崩れたとき。→プレー継続
モール内でボールを持っていた選手が倒れたとき。→タックルを受けて倒れた状態と同じとなる。

引用:Wikipedia

うさぎさん
うさぎさん
うーん、モールの終了はいろんなパターンがあるんですなぁ
まめぞう
まめぞう
簡単に次の4つが起こったらモールは終了と覚えておけば大丈夫だぞ!
こうなったらモールは終了

①ボールがモールから出た
②ボールを持っている選手がモールから離れた
③モールの中のボールが地面についた
④ボールがゴールライン上にあるか、または越えてインゴールに入った

モールに関する反則

自分たちの陣地を稼ぐことができるモールだが、注意しておきたい反則がいくつかある。今度はモールに関する反則をみてみよう。

モールパイルアップ

モールが崩れ、ラックにならずボールが地面についていない状態のとき、モールパイルアップとなる。

モールパイルアップは、相手ボールのスクラムで再開する
コラプシング

前進しているモールを故意に引き倒したりして崩した場合の反則。
たとえば、モール内で故意に倒れようとする、モールに飛びかかる、モールを組んでいる選手を無理に引き離そうとするとコラプシングの反則となる。

コラプシングは、相手チームにペナルティキックが与えられる
まめぞう
まめぞう
わざとモールを崩すのは危険なプレーだぞ!
ノットリリースザボール

タックルを受けて倒れた選手が、ボールを手放さずにいるとノットリリースザボールの反則となる。

ノットリリースザボールは、相手チームにペナルティキックが与えられる
まめぞう
まめぞう
【タックルを受けて倒れてしまったらボールは離す】が基本だ!
ノットロールアウェイ

タックラーが、タックルしたあとにその場から離れないと反則となる。

ノットロールアウェイは、相手チームにペナルティキックが与えられる
まめぞう
まめぞう
タックルを受けて倒れた選手と同じように、タックルをした選手も倒れたらすぐにどいてプレーの邪魔をしないのが鉄則だ!

「モール」と「ラック」の違いと共通点

密集プレーでは、モールと同じように選手が組み合う「ラック」というプレーがある。モールとラックは、プレーの目的やできることが違うのでぜひ見分けられるようになっておこう。

うさぎさん
うさぎさん
モールとラックはどうやって見分ければいいんですかい?
まめぞう
まめぞう
どちらも選手が組み合う状態で間違えやすいが、密集状態のときのボールの位置で簡単に見分けることができるぞ!
モールとラックの見分けかた

ボールが地面についている→【ラック】
ボールが地面についていない→【モール】

日本ラグビーフットボール協会のアニメーションがとてもわかりやすいので、動画で確認してみよう。

モールとラックの違い:前進できるかどうか

モールとラックの大きな違いは、組んだまま前進することができるかどうかだ。

モールとラックの違い

【モール】
前進(または後退)ができる
【ラック】
その場で停止している

うさぎさん
うさぎさん
モールは、ボールを持った選手が立ったままだからそのまま前進することができるんですね?
まめぞう
まめぞう
その通り!ラックはボールを持った選手が倒れているから物理的に前進は難しいんだ!

モールは、前進してトライを狙うことができる
ラックは、その場でボールを奪い合う→次の攻撃をしかける

ラックの目的はあくまで、相手にオフサイドラインを発生させて新たな攻撃をしかけること。アタック側(攻撃側)は少しでも前進してラックを作る、そしてラックから素早くボールを出して次の攻撃につなげるというのが有効な攻撃手段となる。

うさぎさん
うさぎさん
ん?オフサイドラインってなんですかい?
まめぞう
まめぞう
モールやラックができると同時にプレーすることができるエリアが決定するんだ!

モールとラックの共通点:オフサイドラインの発生

モールとラックの共通点は、どちらも成立した時点で「敵味方ともに一番後ろの選手の足にオフサイドラインが発生する」という点だ。

アタック側、ディフェンス側とも、プレーをするときに自分たちのオフサイドラインの後方に下がらないとオフサイドの反則となってしまう。

まめぞう
まめぞう
モールやラックに加わる場合は、横からではなく必ず後方から参加するんだ!

新たにモールやラックに参加する選手は、味方選手の一番後ろから入らなければいけない

ラグビーのモール【まとめ】

今回はラグビーのモールとはどんなプレーなのか説明した。ポイントを簡単におさらいしてみよう。

まめぞう
まめぞう
モールはこんなプレーだぞ!

モールは、
・ボールを保持している選手が相手チームのタックルに倒されずに捕まった
・そこに1人以上の味方選手が密着して組み合う
で成立する

つぎに同じ密集プレーとして間違えやすい「ラック」。見分けかたとモールとの違いをおさらいしよう。

モールとラックの見分けかた

ボールが地面についている→【ラック】
ボールが地面についていない→【モール】

モールは、前進してトライを狙うことができる
ラックは、その場でボールを奪い合う→次の攻撃をしかける

モールもラックも、ボール争奪の最前線だ。トライにつながる重要なプレーなので、「このあとどうやって攻めていくんだ?」と注目して観戦してみてほしい!

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